一昨日、家に帰ると息子が体調をくずして寝込んでいました。
子どもは元気なときとしんどいときの様子の差がはげしいので、ぐったりしている姿を見るとものすごく心配です。
そんな息子の頭をなで、すやすやと眠る顔を見ながら自分の幼いときのことを思い出していました。
私は1歳のときに原因不明の心臓病にかかりました。
その病気は現代の医学をもっても未だ原因不明のようです。
そして成人するまでは再発の可能性があり、私は20歳を超えるまで定期的に検査に通っていました。
小学校低学年まではプールにも入れず、もちろん激しい運動も控えさせられていました。
高学年になり通常の子どもと同じように運動ができるようになったのですが、入りたかった小学校でのサッカースポーツ少年団、そして中学校での野球部は親に認めてもらうことができませんでした。
練習が厳しくないからということで認めらたテニス部に入るわけですが、それが一生の趣味となっているのですから何がきっかけになるかわかりません。笑
今となっては、親が私が病気になったときどれだけ心配をしたのか、またサッカーや野球をしたいと言ったときどういう気持ちだったのか、そして無事成人式まで迎えたときどれほどうれしかったのか痛いほどわかります。
母は私の入学式、卒業式のときにいつも涙ぐんでいました。
そのときは「大げさだなぁ」と思っていましたが、それはよくここまで無事育ってくれたという気持ちが溢れていたのだと思います。
こうした親の気持ちというのは実際に自分が親にならないと分からないものです。
昨今、親子間の痛ましい事件が頻発しているのは意思の疎通がうまくできず起こっているように私は感じています。
私が提供するベビログで、子どもが物心がついたときに自分の成長記録を読んでいく中で親の気持ち、愛情を感じ取ることができれば心のすれ違いが少なくなり、痛ましい事件や非行の防止といったことにもつながればいいなと考えています。
そして子どもがインターネットを使えるようになれば子ども自身が記録をつけるようになり、親がコメントをつけるといった交換日記的な使い方をしてもらえれば素敵だなと思います。
少しでも社会に貢献できるサービス。それを目指していきたいと思います。

この記事を書いた人

 

板羽 宣人

 

公務員から起業して、(株)ベビログという小さな会社を経営しています。Eコマース、電子書籍出版事業などWEBサービスの運営をメインにやってます。2011年から国内外で季節にあわせて家族で住む場所を変えて生活(ワーケーション)をしています。妻とイギリスへの高校留学中の息子の3人家族。
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